「ご趣味は?」「インターネットです」「へー」「…」

飲み会で女子が「すごーい」と言ったら、「よし、お前はもう喋らなくていいぞ」って意味の記事で書いたように、私はネット弁慶でコミュ障なので、初対面の人と会話するのがけっこう不得意だったりする。特に趣味に関する質問だ。

インターネット

初対面の人に「さいとうさん、ご趣味は何ですか?」って聞かれたら「インターネットです」って答えるようにしているけど、そうすると「へー」って返事が返ってくることが多い。あんまり趣味のない人って思われちゃったのかな。確かに「趣味はネット」っていう人は多い。

時々、続けて「ネットでどんな事をしているんですか」と聞かれることもあるが、「色々なページを見て回ったりしています」と答えると、また「ふーん」とか「へー」って返ってくる。

実際はネットで何をしているかというとネットウォッチやエゴサーチなんだけど、そんな説明をしてもネットに詳しくない人には意味不明だろう。「はてな」や「Tumblr」も通じるかどうかアヤシい(特にTumblr。私のTumblrはこちら)。だから、あんまり趣味のない人だと思われるんだろうな。

音楽

「他に趣味はありませんか?」って聞かれると迷うけど「音楽」って答えるようにしている。音楽といっても軍歌やアニソンが好きなんだけど。リベラル左派だけど軍歌は大好きで「昭和維新の歌」や「愛国行進曲」が好きだw だけど、そんなことを一般の人に言うと思いっきり引かれるので、無難に「コブクロの歌が好きです」って答えるようにしている。

歴史

たまに「歴史」って答えることもあるかな。そうすると「戦国時代とか幕末とかですか?」と少し歴史に詳しい人は聞いてくる。本当は近代化による社会構造の変化や南奥州の中世史や両大戦間期が好きなんだけど、「そうですね」って相槌を打つ。

さらに「織田信長とか坂本龍馬とかすごいですよね」って言われたりする。

信長が戦国の革命児というイメージは、江戸時代の小瀬甫庵の『信長記』による影響が大きい。『信長記』には創作が多く実像が誇大解釈されているので近年では見直しが進んでいる。桶狭間の戦いは今川軍に上洛の意思はなく威力偵察であったとか、完全な奇襲ではなかったとか。長篠の合戦の鉄砲三段撃ちもなかった説が有力だ。

坂本龍馬も、司馬遼太郎の影響が大きい。実際は龍馬は薩摩が放ったエージェントの1人に過ぎない。既に薩摩は長州と接近する意思を持っていて、薩長同盟は既定路線だった。薩長同盟を龍馬の功績とするのは司馬史観の影響を受けすぎだろう。維新八策についても存在が疑問視されている。

っていうツッコミを内心で感じながらも、「信長とか龍馬とか憧れますね〜!」って話を合わせている。

両親への仕事の説明

趣味とはちょっと離れるが、相馬の両親への仕事の説明も難しい。相馬の両親はパソコンを持っていない。だから「DSP広告やDMPを開発している」とか「faceboookアプリを開発している」とか「MySQLのMasterのHA化を進めている」とか、異次元過ぎて伝わる予感がしない。なので、「東京でパソコンの仕事をしている」って説明するようにしている。

皆さんは「趣味は何ですか?」とか親に「自分の仕事 」をきちんと話せますか?