Apacheのセマフォ解放コマンド

セマフォとは

セマフォとは、並行動作しているプロセス間で同期を行ったり、割り込み処理の制御を実施するメカニズムまたはデータ型や信号のことです。もともとは「手旗信号」の意味を持っています。特に、複数のプロセスでメモリ内の領域やディスク上のファイルを共有している場合、同時にアクセスして内容の破壊や不整合が起きるのを防ぐために使われます。任意の数のリソースを扱うセマフォをカウンティングセマフォ、ロック・アンロックのために値が0と1に制限されているセマフォをバイナリセマフォといいます。

要は、並列動作しているプロセス間のリソース制御をよしなに調整してくれるのが、コンピュータの世界におけるセマフォの役割になります。

Apacheのセマフォ障害

Apacheに限りませんが、このセマフォによる排他制御がうまく行っていない場合、アプリケーションが起動しなくなる場合があります。例えばApacheで、ディスクやメモリに余裕があるのに、以下のエラーログが出てApacheが起動しない場合、セマフォが詰まっていることが原因として考えられます。

このようなエラーが出た場合には、セマフォの状態を確認して見ることをオススメします。

セマフォの状態を確認するコマンド

セマフォの状態は、ipcsコマンドで確認できます。

セマフォのデータだけ見たい時には、ipcsに-sオプションを付けます。

ここでApache関連のセマフォがずらっと大量に並んでいたら、Apacheユーザーのセマフォに何らかの問題が発生して、Apacheの起動を妨げている可能性があるので、Apacheのセマフォだけをクリアにする必要があります。

Windowsのセマフォの場合

WindowsのCygwinでApacheを動作させている場合は、セマフォの問題が発生すると以下のようなエラーが出ます。

ipcsで確認した際の内容も以下のように出力されます。

Apacheのセマフォの削除

Apache関連のセマフォは以下のコマンドで削除できます。

上記は一括削除の場合ですが、# ipcrm -m (ID)で一個一個消していってもかまいません。Apacheのセマフォクリアはrootユーザーから実行することになると思いますが、間違って他のユーザーのセマフォを消してしまわないように気をつけましょう。

これでApacheが正常稼働できるようになります。

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