「秋葉原に住もう!」と思った君へ

秋葉原の徒歩圏内に住んで5年目

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私は、千代田区外神田6丁目に2年間住んでいました。現在は千代田区神田小川町に3年間住んでいます。いずれも秋葉原の徒歩圏内で、最寄りのJRの駅は秋葉原駅になります(地下鉄はもっと沢山最寄り駅がありますが)。「秋葉原の近くに住んでいます」って自己紹介すると、「すごいですね!」って驚かれることが多いのですが、秋葉原周辺に住んでいると良いことも悪いこともあります。色々な方と話すと、秋葉原に住みたい方は結構いるので、ここではそういう方々を対象に秋葉原に住むためのアドバイスを列挙していこうと思います。

秋葉原のマンションの家賃相場

秋葉原に住みたいという方は多くても、一番心配なのは家賃相場だと思います。断言しますが、秋葉原の家賃相場は高いです。山手線沿線&中央・総武線とのターミナル&千代田区などなど色々な事情があって、秋葉原で賃貸マンションを探すと家賃月6万円以下はまず無理です(不動産屋で見たところ、物件は一応ありましたが、とても築年の古い老朽住宅が多かったです)。7万円台になると、1980年代のバブルの頃に立てられたような物件がいくつか見つかります。8万円以上になると、比較的築浅のワンルームのマンションが借りられます。

私は外神田に住んでいたときは、プレール・ドゥーク神田という外神田6丁目のマンションに住んでいました。ここは確か8万8千円くらいで、築2年のワンルームマンションでした(今はもっと築年が経過しています)。ペット可。秋葉原へのアクセスは猛烈によく、かなりオススメです。ただ、上野に近いこともあって、ホームレスの方が自転車置き場を寝場所にされたりすることもあります。あと、ペット可なこともあって、マンションの入り口はかなり動物臭いです。この点は注意が必要ですね。

北の台東区や文京区に住むと、家賃相場は千代田区に比べるとやや下がります。ただ、その分、秋葉原からは若干離れることになります。ただ、湯島駅付近を中心に最近はかなり住みやすい住宅街が整備されてきたので、千代田区以外で住みやすいマンションを探すというのも手かと思います。自転車を活用すれば、秋葉原へ行くのもそれほど苦になりません(文京区でも秋葉原に近い場所ならば、自転車で1分くらいで秋葉原に行けます)。私はいま千代田区の神田小川町に住んでいますが、秋葉原も近いし、神保町の古書店街も近いし、地下鉄は5路線使えるので移動は便利です。妻と暮らしているので、1LDKで家賃14万円です。

深夜以降の秋葉原

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秋葉原は夜7時くらいになると閉まるお店が多いです。特にPCパーツ系のお店は夜8時には大体閉まっています。平日会社員として働いているならば、平日の間は、秋葉原に住んでいる恩恵はあまり受けられないかもしれません。もちろんヨドバシカメラAkiba店は22:00までやっていますし、メイドカフェやオタク関連の居酒屋は深夜営業しているお店もあります。とらのあななどの同人誌やコミック販売も夜22時くらいまでやっていますし、ゲームセンターはもっと遅くまでやっています。PCパーツ以外のサブカルも好きなのであれば、平日日中は会社員で出勤していても、夜の秋葉原が楽しめるでしょう。

ただ、深夜23時ごろから、中央通りで立ちションしているオタクもけっこう多いです。オフ会の帰りに飲んだとかですかね。金曜日には嘔吐などでかなり道が汚れています。私はあまり気にしませんでしたが、潔癖主義な方は踏まないように気をつけたほうが良いかもしれません。また、秋葉原は犯罪発生率も決して低くはないので、あんまり人通りの少ない場所は歩かないようにしましょう。特に窃盗が多いようです。深夜のドンキホーテ近くは特に治安が悪いです。

終電も過ぎた頃になると、秋葉原はかなり閑散とした街になります。千代田区の夜間人口は4万人しかいないので、一気に静かになった感じですね。ただ、金曜日や土曜日、何かイベントがあるときなどは、夜通しオフ会をしている人や並んでいる人で賑わったりします。しかし通常の平日はやはり寂しいので、秋葉原は「眠らない街」ではないことには注意が必要でしょう。

秋葉原のスーパーマーケット

秋葉原に住んでみて、意外に困るのがスーパーマーケットですね。秋葉原のスーパーマーケットは、24時間の「ワイズマート」や「肉のハナマサ」などがありますが、いずれも食材や品ぞろえは豊富とは言えないです。特に肉のハナマサは業務用に大きなサイズの食材しか置いていないので注意が必要です。ワイズマートも特に魚系は弱いですね。鮮魚の質はあまり期待しないほうが良いです。鮮魚を買いたいならば、買い物は上野方面へ行かれたほうが良いかもしれません。ただ、最近、昌平橋付近に大きな複合型施設「ワテラス」がオープンして、その地下に「オリンピック」が入りました。オリンピックの広さや品ぞろえはかなりのものです。この近くを狙って住むのもありかもしれません。

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(昌平橋付近にオープンしたワテラス)

また、同じく100円ショップやクリーニング店も少ないです。100円ショップは秋葉原の徒歩圏内にはないと思ったほうが良いですね。私も千代田区の神田地区では神保町で発見しただけです。クリーニング店は、肉のハナマサの近くにあります。元気よくおばちゃんが迎えてくれます。時間によってけっこう混むので気をつけましょう。また、ホームセンターも近くにはないのですが、御徒町まで行けば、多慶屋という大きなお店があって、そこで家具やDIYなど生活用品を買うことができます。あとはトリムの上の無印とかかなと思います。

Amazon時代に秋葉原に住むということ

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私もPCパーツが好きで秋葉原に住んでいますが、秋葉原で売られているものは特売品を除いて、多くの場合、ネット通販でAmazonや価格コム最安値店で買うほうが安い場合が多くなって来ました。秋葉原に住むことによって安く家電が買いやすくなるかというと、そんなことは全然無いです。安く買いたいならネット通販をどうぞ。また、秋葉原通り魔事件以降、監視カメラや警察の指導も含め規制が強化されたことにより、秋葉原の電気街が持っていた意外性や多様性は徐々に失われつつあります。また、特にPCパーツ系はアニメ・コミック・同人・ゲーム系に比べて衰退が激しいです。

しかし、秋葉原の持つカオスな雰囲気は独特のものがありますよね。この街が好きで、この街に住むっていうのは、どこの場所であれ特別な意味や思い出を持つことだと思います。秋葉原に住むことによって、この街の栄枯盛衰をより身近に感じられ、それでもなお根強いサブカルチャーの発信源であり続ける秋葉原の魅力をより深く感じられるでしょう。「秋葉原近くに住んでいる」というだけで自己紹介のネタにもなりますし、世界の人々からは憧れの目で見られたりします(実際それで海外の日本の漫画好きの女の子と仲良くなった機会も過去にあったりしました)。私もただ秋葉原に住んでいるだけではなく、秋葉原に住んでいるならではの情報をこれから発信していきたいと思っています。

「住めば都」はどこも同じ。ちょっと家賃は高めですが、皆さんも「秋葉原に住む」、ぜひご検討ください!