モテる秘訣

私はアーリーアダプター(早耳な人)な部分があるので、モテる秘訣を少しだけ書く。

1999年からGoogleを使っていた。当時のGoogleは多言語対応していなくて、日本語で検索すると文字化けした。でも、英単語でアダルトキーワードを入力すると驚異的な精度でその嗜好に合ったページが検索できた。Googleが日本に上陸したら凄いことになるんじゃないかと思った。それを友人に話したら、「GooやInfoseekは沢山広告スポンサーが付いているのに、Googleは一件もついていないじゃない。一発屋で終わるよ」って言われた。

2002年からMovable Typeでウェブログを始めた。9.11以降のアメリカではウェブログと呼ばれる新しいWEBの記録形式が出始めているっていう話を聞いてインストールしてみたのだ。幸いなことに私がレンタルしていたCPIのレンタルサーバーはBerkley DBをサポートしていた。ウェブログを動かした瞬間、これはヒットするんじゃないかと思った。でも、友人からは「日記や掲示板と何が違うの?ウェブログなんて言葉は日本人には馴染まないよ」と言われた。

以下、最初に断っておくがモテ自慢ではない。

2003年にSkypeが登場した時は熱中してハマった。当時、Skypeは「世界中と無料で会話できるスゲえソフトウェアが出たぜ!」的な扱いをされていて、世界中の人々が続々とSkypeに登録して誰とでも会話を開始した。

自分のプロフィールを公開にしたら、世界中からコールが掛かってきた。英語はあんまり得意じゃないけど、簡単な英会話とExcite翻訳に頼りながら世界中の人と話した。ポーランドのマリファナを吸っている男性がやたらハイテンションで話していたのを憶えている。フランス人の秋葉原に興味がある高校生からコールが来た時には2ちゃんねるを紹介した。

特に多かったのは中国からのコールだ。今はグレートファイアウォールがどう処理しているのか知らないけど、Skypeが出た当時は中国人が沢山登録して、オンライン時間が同じ日本人によくコールをしてきた。北京大学の政治家になりたい学生や日本とビジネスを考えている四川省の中国人とよく話した。

哈爾浜からコールを掛けてきた中国人の女の子と仲良くなった。哈爾浜といえば旧満州国のイメージがある中国東北部の都市だ。ロシア風の建物があって冬はスケートをするのが楽しいと話していた。日本の文化が好きで、日本の食べ物が好きだと言っていた。彼女とは仲良くなりすぎた。次第に、「いつ哈爾浜に来られる?」という話が多くなり、母親に私を紹介したいという話になった。モテ期が来た感じがしたけど哈爾浜は遠すぎるので、あんまりコールに出なくなったら、いつの間にか彼女からのコールは止んだ。

今もコンタクトは公開にしているけど、最近は世界中からコールが掛かってくるような熱狂はなくなった。

2007年4月からTwitterも始めた。Twitterもまだ日本語版がなかった前は海外の登録者が多かった。シリコンバレーでIT企業に勤めているアメリカ人の女の子と仲良くなって、毎日簡単な英語でTweetを交換し合った。文字数制限が私の貧弱な英会話にはちょうど良かった。

でも、日本の友達にTwitterを紹介したら「なにそれ?」的な反応を毎回された。「文字数制限のあるブログ?しかもフォローしないと読めない?不自由だね」的な反応をWEBの会社でもする人達がいた。私はうまく魅力が伝えられなくて、何回かブームの波はあったが結局テレビで紹介されるようになって日本でもブレイクした感じがする。

シリコンバレーの女の子の発言はいつの間にか大量のフォロワーのTweetの中でかき消されていった。いまは4,800人をフォローしているから彼女がまだTwitterを続けているかは見ていないな。日本語でしかつぶやいていないのに、最近ノーフォーク勤務のNATO(北大西洋条約機構)の司令部勤務のアメリカ人からフォロー通知が来た。男の人だ。

facebookは2005年頃にサービスの存在を知ったが、ユーザー登録には.eduのメールアドレスが必要で、アメリカの学生ではなかった自分は当初は登録が出来なかった。2007年にようやく登録が出来た。当時はメニューは全部英語で(有志が翻訳活動を開始していた)、登録しているのもアメリカ人が多かった。日本では「mixiの次はMySpaceの日本上陸とセカンドライフ!」と言われていた。

フィリピン人の女の子と仲良くなった。ダバオに住んでいる学生の子だった。彼女とも仲良くなりすぎた。「ダバオに来てほしい」と言われた。哈爾浜も遠かったけど、ダバオはもっと遠かった。私としては「ダバオに行きたいけど、日本でなかなか仕事が休みが取れない」と説明しつつ誤魔化していた。

当時、ライブドアの面接を受けたんだけど、面接で「これから流行るサービスは何だと思いますか?」と聞かれた。私は「facebookだと思います」と答えた。「しかしfacebookは日本では流行る兆しが見えませんが」って言われた。「時間差の問題だと思います。今後はfacebookのようなプラットフォーム型のビジネスが流行るのだと思います」って答えたら、私はソーシャルメディア部で採用された。facebookではフィリピン人の女の子としか話してなかったけど。

ということで、以下のことは言える。

1)アーリーアダプターだと海外の女の子にモテる

2)でも日本では時差があってモテない

3)はてなブックマークのユーザー会の動きはナウい(モテる?)