福島県相馬市や相馬藩と「八重の桜」

八重の桜に相馬藩は登場するか?

大河ドラマ「八重の桜」の放映開始!福島県相馬市出身の私としては録画してでも視るけど、相馬藩が登場するか最後まで気になるな。新政府軍は太平洋沿いに相馬→仙台ルートを攻撃する必要があったから、白河方面で会津を攻撃する部隊とふた手に分かれることになったので、相馬藩が降伏するまで会津・仙台の両藩の防衛に寄与した歴史的意義は大きいと思うけどな(実際、奥羽越列藩同盟は相馬が降伏した直後から総崩れになっているし)。八重が主人公だから相馬藩は出ないか…。と思いつつ、福島出身として最終回まで見続けよう。

相馬中村藩の降伏(Wikipedia「磐城の戦い」より)

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8月1日の浪江の敗戦を受けて、仙台藩兵は中村藩の中村城から仙台藩境の駒ヶ嶺に引き上げる。米沢藩兵も自領へと帰り、陸軍隊、人見遊撃隊らもすでに仙台へと退却していた[40]。7月29日には新潟港が陥落して会津藩が孤立無援となり、同日には激戦の末に二本松城が落城(二本松の戦い)しており、仙台藩らは自領の防衛を優先していた。

8月2日、仙台参政松本要人は中村藩主相馬誠胤に使者を送り、仙台に逃れて再挙を図るよう相馬誠胤と父の後見役の相馬充胤を説得。しかし、敗走する磐城平藩を見てきた充胤は、藩兵に対する人質であることを理解していた。城を守って倒れることは武門の本懐であると脱出を拒否、徹底抗戦を約束する。しかし、中村藩は4日に新政府へ降伏の使者を出していた。6日には再度仙台藩の使者が訪れ、その難詰に対しては同盟に留まることを確約しつつも、すでに同日、新政府軍から正式に降伏を認められていた。翌7日、中村藩の降伏を受けて四条総督ら新政府平潟方面軍は中村に入城。こうして、浜通りの諸藩は全て新政府軍に制圧された。以後、中村城は新政府軍の対仙台拠点となり、仙台藩が降伏するまで二箇月間におよんで物資、人員を徴発され続けることになる。

相馬地方を舞台にしたNHKの朝のテレビ小説「はね駒」は、平均視聴率41.7%だった。大河ドラマが視聴率の低迷に悩んでいるなら、相馬の出番だ!

奥羽越列藩同盟と南北朝構想

福島の女性の気質ってけっこう独特なものがあって、綾瀬はるかが今回それを演じきれるのかも注目している。幕末の東北に限らず、古代の蝦夷平定、中世の十 三湊を中心とした海洋貿易の繁栄、支倉常長の遣欧使節など、映画やドラマにしたら面白そうなテーマが沢山あるな。奥羽越列藩同盟はドイツとの提携や南北朝も考えていたので、その辺の歴史もクローズアップしてほしい。

ただ、実際、南北朝になっていたら内戦が長引いている間に日本は列強の植民地になっていたと思う。そういう緊張感の中にあっても、義を掲げて戦った意味は忘れないようにしたい。