CATEGORY 歴史・軍事

政治学

日本軍の諜報戦:ニ・二六事件の「ジミー」と対米スパイ「ラットランド」

日本を巡る諜報事件としては、ソ連のスパイ・ゾルゲが日本政府関係者や新聞記者と接触して御前会議の「帝国国策遂行要領」などを入手し、日本がソ連攻撃ではなくアメリカ・イギリス・オランダの支配する南方に向かう予定であることをソ連政府に報告していたゾルゲ事件が有名だけど、今回はあまり知られていない「ジミー」と「ラットランド」を取り上げる。

歴史・軍事

東北の郷土コミック『ファシクラ伝』(絶版)の可能性

『ファシクラ伝』は、江戸時代初期に伊達政宗の慶長遣欧使節団としてメキシコ・スペイン・ローマを訪問した支倉常長という人物を描いた漫画だ。この慶長遣欧使節団はスペインとの交易とキリスト教の司教の座を仙台に設置することを主目的であるとされている。当時のスペインの王宮やローマには日本のキリスト教弾圧の情報が伝わっていたので、交渉は大きな成果をあげず帰国したことになっている。

政治学

鞆幕府の成立と滅亡 〜そろそろ「幕府」って使うのを止めませんか?〜

「いいくにつくろう、鎌倉幕府」は日本史で最も憶えやすい語呂合わせで、鎌倉幕府の成立を1192年と記憶しているロスジェネ世代も多いことだろう。しかし最近の中学や高校の歴史の教科書では、鎌倉幕府の成立を源頼朝が征夷大将軍に任命された1192年ではなく1185年と教えている。語呂合わせは「いいはこつくろう、鎌倉幕府」。1185年に文治の勅許により源頼朝が諸国に守護・地頭を設置することが認められ、軍事・警察権を実質的に掌握したことを源氏政権の成立と見なす学説が主流になってきたことが大きい。

歴史・軍事

大本営はB29「エノラ・ゲイ」の情報を事前に察知していた

大本営の陸軍将校に堀英三という人物がいました。彼は情報分析のプロフェッショナルで、連合国軍の作戦に一定の法則性があることを見抜き、フィリピン決戦における連合国軍のフィリピン上陸の日時や規模や侵攻ルートなどをピタリと的中させました。そのため、彼は大本営において「マッカーサー参謀」という異名を持つようになります。彼は『敵軍戦法早わかり』という文書を書き記し、米軍への水際での突撃や夜間の銃剣突撃を行わない方が良いという情報を全軍に伝達しています。この伝達が活かされた事例に硫黄島の戦いがあります。

歴史・軍事

民主党とスパイの思い出

海江田万里事務所から、「民主党党員登録更新のお願い」という手紙が届いた。「厳しい状況下ではございますが、代表である海江田万里をお支え頂きたく、よろしくご検討いただけますようお願い申し上げます」と書かれてあって、党費6,000円の振込用紙が同封されていた。正直、更新すべきかどうかは迷っていて、まだ返事をしていない。

歴史・軍事

化学・生物学による邪馬台国時代の解明

『魏志倭人伝』に記録されている邪馬台国はどこに存在したのか。その位置を巡っては考古学者の間で様々な学説が飛び交っています。しかし、近年の自然科学の発達によって、従来の考古学的なアプローチに限らない研究手法が登場してきました。今回は、化学・生物学を手がかりに、畿内説において邪馬台国があったのではないかとされている纒向遺跡を検証してみます。

歴史・軍事

特別支援教育とは何か

かつて「養護学校」「養護学級」と呼ばれていた障害を持った児童への教育体制が、今は「特別支援教育」という名称になりその役割を大きく変えようとしています。具体的な動きとして、障害の有無によらず誰もが地域の学校で学べる教育(インクルーシブ教育)の取り組みが始まっています。ここでは特別支援教育とは何か、その現状と問題点を考察します。

歴史・軍事

近世日本社会における「藩」意識

近世における統治単位としての「藩」は誰のためにあるのか。歴史学者は、藩を巡る意識の諸相には大きく分けて「御家」の論理と「仁政」の論理があり、その相互の論理には矛盾が存在したことが指摘されています。この矛盾は平常時には意識されることなく藩政で機能していましたが、近世社会の危機が深刻化する中で、その矛盾が顕在化されていったと指摘されています。

歴史・軍事

戦争責任論 -日本とドイツの比較- (2005年)

2005年に私のサイトで、第二次世界大戦における戦争責任を巡って、特に日本とドイツの比較を巡って議論が起きました。当時の記録なのでいくつかの誤記が含まれていますが、そのまま掲載しています。いま過去の戦争を巡って色々な議論が出てきている中で、日本の戦争責任問題を考える議論の一助になれば幸いです。