CATEGORY 歴史・軍事

歴史・軍事

化学・生物学による邪馬台国時代の解明

『魏志倭人伝』に記録されている邪馬台国はどこに存在したのか。その位置を巡っては考古学者の間で様々な学説が飛び交っています。しかし、近年の自然科学の発達によって、従来の考古学的なアプローチに限らない研究手法が登場してきました。今回は、化学・生物学を手がかりに、畿内説において邪馬台国があったのではないかとされている纒向遺跡を検証してみます。

歴史・軍事

特別支援教育とは何か

かつて「養護学校」「養護学級」と呼ばれていた障害を持った児童への教育体制が、今は「特別支援教育」という名称になりその役割を大きく変えようとしています。具体的な動きとして、障害の有無によらず誰もが地域の学校で学べる教育(インクルーシブ教育)の取り組みが始まっています。ここでは特別支援教育とは何か、その現状と問題点を考察します。

歴史・軍事

近世日本社会における「藩」意識

近世における統治単位としての「藩」は誰のためにあるのか。歴史学者は、藩を巡る意識の諸相には大きく分けて「御家」の論理と「仁政」の論理があり、その相互の論理には矛盾が存在したことが指摘されています。この矛盾は平常時には意識されることなく藩政で機能していましたが、近世社会の危機が深刻化する中で、その矛盾が顕在化されていったと指摘されています。

歴史・軍事

戦争責任論 -日本とドイツの比較- (2005年)

2005年に私のサイトで、第二次世界大戦における戦争責任を巡って、特に日本とドイツの比較を巡って議論が起きました。当時の記録なのでいくつかの誤記が含まれていますが、そのまま掲載しています。いま過去の戦争を巡って色々な議論が出てきている中で、日本の戦争責任問題を考える議論の一助になれば幸いです。

国際関係

馬の文明ユーラシアとアンデス文明の衝突

「銃と軍馬―― 16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?彼らが劣っていたからか?ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?」(『銃・鉄・病原菌』日本語紹介文)

歴史・軍事

華族とは何か

1947年、新しく制定された日本国憲法によって、それまで国内に残存してきた旧来の身分制度は否定されました。その旧来の身分制度の1つに華族があります。華族は近代日本の特権的身分の形成史と文化史を理解するための貴重な手がかりであり、さらに身分制度が否定された現行憲法下においても、一種独特な家柄や家風を今もなお維持している、いわゆる「名家」が多数残存しています。近年になって、そのような華族をブルデュー社会学や民族誌の観点から分析している研究成果が出始めています。ここではその華族を概観していきたいと思っています。

政治学

広島への原爆投下を大本営はどこまで把握していたのか

第二次世界大戦は人類史上初めての核戦争であり大規模原子力被害を経験した戦争でもありました。しかし、私達は広島・長崎に原爆が投下されたことは知っていても、その前後に大本営がどのような対策を取ったのかはあまり知られていません。ここでは、広島への原爆投下に焦点を当てて、その前後の動きから原子力被害に大本営がどう対応したのかを検証します。

国際関係

植民地工業化論

最近、経済史学の中で「植民地工業化論」という主張が出てきています。これは、戦前の日本統治下の植民地において、他の植民地には見られないような急激な工業化が進行していたことを重視して、そのことの植民地解放後への影響を考えようという提起です。実際のところ、植民地工業化論が主張するような日本の植民地の工業化は見られたのでしょうか。このページでは、この問題について考えていくための統計資料を公開します。

国際関係

近代ヨーロッパの孤独

私が大学1年生の頃、総合教育特殊講義「共通入門講座Ⅰ」(パンキョー)で発表した「近代ヨーロッパの孤独」というレジュメをテキスト化したのでアップします。今から振り返ると理解の浅い記述もありますし、ニーチェの方面だけではなく、もう少し北一輝や京都学派など戦前の日本の思想展開、そしてポスコロなどにも踏み込むべきだったと今は思うのですが、当時の記録としてアップします。

政治学

伊藤博文の憲法に関する演説

伊藤博文の憲法に関する演説をテキスト化しましたので公開します。伊藤博文は、西洋の憲法がキリスト教を土台に成立しているのに対して、日本には基軸に当たる宗教がないことを危惧していました。また、伊藤博文は、アリストテレス、プラトン、ヘーゲル、カント、ミルなど古代から近代にかけての西洋の思想家を研究していました。演説からは彼の以外な一面が見えてきます。

歴史・軍事

墓地とは何か

私達人間は誰か大切な人が亡くなると墓をつくります。そして墓の中に亡くなった人の遺体を埋めます。このような営みは、人類が文明を築くはるか以前から確認されてきました。私達人間の一つの特徴として「墓をつくる生物である」ということが挙げられるかもしれません。しかし、「死」の解釈が文化・宗教 によって多様に存在するのと同様に、墓への思いも文化によって多様に存在することに注意する必要があります。