Dell R410でRAID1構成後にOSが起動しない障害の対処法

BIOSレベルのハードウェアRAIDを使用する場合

ハードウェアRadi1の構築

  1. BIOS 起動時に F11 を押して「System setup」でSATA Controller を RAID mode に選択
  2. BIOS 起動に、SAS Configuration の文字が出た所で、「CTRL + C」 で RAID 構築画面に行き、
    ディスクを 2つ選んでRAID1を作成後に、syncronize raid1 を実行

上記構成で、CentOSインストール後に再起動したらOSが立ち上がらない場合

CentOS6.3の場合

Probing EDD(edd=off to disable)...

で止まってしまっています。

解決策

  1. ブートローダー起動時に素早くescキーを押す。
  2. 起動するメニューを選択し、eキーを押す
  3. Kernelの行を選択し、eキーを押す
  4. 編集行の最後に edd=offを追加してエンターキーを押す
  5. bキーでブートする
  6. OS正常起動
  7. OS正常起動後、/boot/grub/grub.confにもedd=offを追加しておく

CentOS5.8の場合

CentOS5.8の場合は、上記edd=off設定を行なってもOSが起動しません。

 

root (hd0,0)
Filesystem type is ext2fs, Partition type 0x83
kernel /vmlinuz-2.6.18-308.24.1.el5 ro root=LABEL=/ edd=off
[Linux-bzImage, setup=0x1e00, size=0x193551]
initrd /initrd-2.6.18-308.24.1>i<.el5.img>/i<
[Linux-initrd @ 0x7ebc000,0x63e9c bytes]

上記のようなエラーが出続けます

解決策

  1. BIOS起動時にF2キーを押してSystem Setting画面を出す
  2. SATAのモードをRAIDではなくATAに変える(SAS Configrationはそのまま)
  3. STATの設定で、全てのポートをOFFにする
    これをしないと再起動時に「Strike the F1 key to continue, F2 to run the setup utility」というプロンプトで止まります。f1キーを押せばOSがブートしますが自動起動するために上記設定が必要です
  4. 再起動
  5. OS正常起動

上記の原因

Kernel2.6とGRUB(ブートローダー)のバグのようです。BIOSからEDD (Enhanced Disk Device)のパラメータをカーネルが受け取ってしまうとブート途中にフリーズしてしまうようです。

CentOS6.3では、edd=offで回避することが可能でした。CentOS5.8とR410の組み合わせでは無理なようです(他のハードウェアでCentOS5系でも起動した情報はありますが)。CentOSではR410のBIOSレベルでのSATAのRAIDモードは諦める必要があります。