「シャブ」は骨までしゃぶり尽くすからシャブ

清原和博が覚醒剤所持容疑で逮捕された。

覚醒剤の思い出

自分と覚醒剤の思い出は、2000年の衆議院選挙で民主党の選挙事務所に勤めていた頃にさかのぼる。

選挙事務所には選挙参謀がいた。幾度の選挙戦を戦ってきたその道のプロですごく仕事の出来る人で事務所の司令塔になった。

私はその選挙参謀から「竹中」と呼ばれた。竹中平蔵に顔が似ているから竹中。夏の炎天下での選挙戦だったので、「竹中、大丈夫か?」と選挙参謀によく声を掛けられた。

選挙戦中盤、新聞各社が情勢分析を報道した。情勢分析では自民現職が優勢で、民主新人がその後を追っているという報道がほとんどどだった。「新聞報道は良くないけど、みんなが頑張れば勝てる。頑張ろう!」と選挙参謀が檄を飛ばした。

そして開票日。民主新人が自民現職を打ち破って初当選を決めた。万歳に沸く事務所で、選挙参謀が「竹中!お前、体力ないくせによく頑張ったな!」と強く抱きしめてくれた。お祝いムードに包まれていた。

…。

その数年後、その選挙参謀が覚醒剤所持容疑で逮捕された。

私はショックを受けた。あんなにも強く、あんなにも優しかった選挙参謀がなぜ!?

当選した民主議員は選挙参謀だった人を秘書から解任して、許すことの出来ない過ちであると指摘した。今ごろはもう刑務所から出ているだろうけど、政治の世界に戻ることは絶対にないないだろう。
骨までしゃぶり尽くすからシャブ

『アフタヌーン』読者だった私にとって、真鍋昌平氏のデビュー作といえば『闇金ウシジマ君』ではなく『スマグラー』だ。日本のヤクザとチャイナマフィアとの抗争を舞台に、死体運び屋を描いた作品だ。怪作である。

そんな『スマグラー』にはこんなシーンがある。

(『スマグラー』)

「シャブ」という呼び方は知っていたけど、「骨までしゃぶり尽くすからシャブ」という由来から来ていると初めて知った。

当時はまだドラッグに関する規制が甘く、歌舞伎町にもドラッグショップがあったし、2ちゃんねるの薬・違法板には「冷たいのを持っているけどキメたい人いない?」などの投稿が溢れていた。5-MeO-DIPTのような危険な薬も出回っていた。

でも私は、選挙参謀のことと「骨までしゃぶり尽くす」という言葉が恐ろしくて、歌舞伎町で薬物に手を出すことはなかった。
ダメ!絶対!

薬は人間を狂わせる。今わたしが心療内科に処方されている薬も、誰かに渡したら麻薬取締法違反になる薬もあるけど(マイスリーとか)、薬物の乱用や摂取を続けるとやめられなくなりますよ。

薬物に依存しなくても刺激に充ちた現実世界をつくっていく使命を私達は負っている。

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