飲み会で女子に質問するのが難しい

非コミュやコミュ障の話題が盛り上がっていたので、自分も飲み会の話を書いてみる。

以前、飲み会で女子が「すごーい!」と言ったら「よし、お前はもう喋らなくていいぞ」って意味って記事を書いた。その時のブックマークコメントで「飲み会では相手に喋らせてなんぼ」っていうアドバイスがあったけど、私は飲み会で相手に質問するのも得意じゃない。特に女子に対しては何を聞いたらいいのか分からない。

頑張って勇気を出して、「今日はどちらからいらしたんですか?」と聞いてみたりする。「都内です」「あ、私も都内です」「ふーん」「……。」 それで会話終了。寡黙な自分に戻る。ここで「都内のどちらですか?」と聞くと不審がられないか心配になる。私が「千代田区に住んでいます」っていうといやらしく感じる人もいるだろう。「秋葉原駅の近くに住んでいます」って言うとドン引きされるかもしれない。

(『闇金ウシジマくん』より)

たまに友人が気を利かせて、「さいとうさんは秋葉原に住んでいるんですよ」って紹介してくれることもある。「えー!じゃあAKBとかに詳しいんですか!?」って女子から聞かれる。「あ、ちょっとだけ…」と話を合わせるけど、実はAKB48は全く詳しくない。私が詳しいのはマザーボードとかだ。頑張って、イーモバイル繋がりで知っている「ともちんが好きですよ」って知ってる名前を答えると、「もう卒業したじゃないですかー!」と女子にツッコまれてしまったこともあった。熱くパソコンの電源の話題について語ったらドン引きされるだろう。

「お仕事は何をされているのですか?」と勇気を出して聞いてみる。「会社の事務をやっています」「あ、私も会社に勤めています」「ふーん」「……。」 ここでまた会話終了。「社長やってます」はいやらしすぎるし、IT関係っていうとこれも相手によってはいやらしい話題になる。

でも、「会社のお仕事は何をされているんですか?」と女子に聞かれて、「IT関係です」と答えざるを得ない時がある。「えー、ITですか!わたし、WordとかExcelとか超分からなくて、今度教えてくださーい」と言われる。「いやー、私もよく分からないんですよ」と愛想よく笑う。「ふーん」「……。」 これはある意味正しい。私の仕事ではWordやExcelはほとんど使わないし(黒い画面はよく使う)、私が詳しいのはLibreOfficeだ。でも、そんな正確な補足説明をするとドン引きされるので、そこで会話終了になる。

「好きな芸能人は誰ですか?」と相手に聞かれるのも難しい質問だ。芸能人は未知の領域すぎる。「ロンドンハーツですね」って無難に答えるようにしている。「好きなテレビ番組はなんですか?」は「花子とアン」、「好きな歌手はなんですか?」は「コブクロ」って答えるようにしている。本当は軍歌が好きだ。特に2.26事件の頃によく歌われていた「昭和維新の歌」が大好きだ。もう少しやわらかい感じの歌だと、「欲しがりません勝つまでは」をよく聴く。

「さいとうさんはどんな女性がタイプなんですか?」と聞かれるけど、間違っても「おもらしをするタイプです」と答えたりはしなくて、「清純な人が好きです」と答えるようにしている。

「さいとうさんはご結婚されているんですよね?奥さんは料理とか作ってくれるんですか?」と聞かれて、「たまに作ってくれます」と答えるけど、妻が料理を作るというのは良妻賢母の家父長制ジェンダー観に囚われすぎだろって内心思っている。

たまに原発の話が出ることもあるけど、自分の友人が大熊町や双葉町に多数住んでいたので避難生活を送っていることや、義弟が事故当時に第一原発で警備の仕事をしていたことや、実家の相馬が津波の被害にあったことは、ドストライクすぎてドン引きされるので、「原発こわいですよね〜」と適当に話を合わせている。私は原発再稼働に関しては条件付き容認派なんだけど。

飲み会の会話にキャッチボールって難しい。この間のオフ会の反省会でも、コウモリさんの彼女が来ていたので「フランスで極右政党が台頭してきていますよね?」という話をコウモリさんの彼女に振ってみたけど「よく分からないです」と通じなかったw

文化的な境界があるんだよな。世界が違う。そのため自分は飲み会では儀礼的無関心の態度を取ることが多い。

それで、寡黙な男だと思われる。