JINS PC経緯
- 2001年にメガネ市場に参入したが、看板商品がなく赤字経営が続いた
- JINSの社長は眼が良かったが、液晶モニタで眼が疲れることに悩まされていた
- 産学連携プロジェクトで研究を重ね、液晶モニタのブルーライトが眼の疲れに影響していることを解明した
- ブルーライトをカットするメガネ「JINS PC」を開発した。メガネを掛けていない人も含めた巨大市場を創出した。
普及させるための段階戦略
- 最初にターゲットに設定したのは「ITコア層」。
ブロガーミーティングなどを積極的に開催して、 PCをよく使う層に効果を実感してもらい、 クチコミで波及させていった。 マイクロソフトやYahooなどの法人でも導入が進んだ。 - 次のターゲットは「ITマス層」。
サラリーマンやOLなどパソコンを日常的に使う人々へPRした。 - 最後は「マス層」。
メガネのイメージを覆すようなコミカルなCMを作成して爆発的に 普及した。 - ここにはイノベーター理論が応用されている。
イノベータ理論…イノベーター理論とは、1962年にスタンフォード大学の社会学者であるエベレット・M・ロジャース(Everett M. Rogers)によって提唱された、新製品や新サービスの市場浸透に関する理論のこと。
パッケージ販売戦略
- 従来のメガネ屋→メガネ屋の店頭でしか買えない。
店員とコミュニケーションを取らないといけない。 色々なオプションをつけると最後には高額な買い物になってしまう 。 - JINS PCはプラスチックの容器のパッケージにして家電量販店などにも
置いた。誰もが気軽に買うことができた。 透明なので中身を確認しながら買うことができた。
JINS PCと他社との違い
- 徹底したエビデンス(証拠資料)づくり。
眼科の専門医による研究成果を反映。 - ユニセックスで240種類のバリエーションを展開。
- 度入りのメガネにカスタマイズが可能なようにした。
度入りの料金は定額制。 - 顧客の声を即反映し、「透明なものがほしい」
という声が寄せられた時にはすぐに開発した
JINS 社内のマーケティング組織
- プロジェクトのリーダーは必ずマーケティング室から選ばれる
- プロジェクトリーダーがマーケティング戦略を担当し、
全体の進行管理、市場開発、アウトプットを行う組織をつくった。
とはいえブルーライトが眼に与える影響は研究段階
- でも、研究段階の商品を潜在的なニーズをキャッチして、パッケージにして販売したのはマーケティングの勝利